今回は大使館へ行った回の続きです。読んでくださった方どうもありがとうございます!
大使館のある場所はプラハでも由緒正しい歴史的な地区、言い方を変えれば見所満載のツーリスティックなエリアです。
ですので近年では通りのほとんどが、観光客向けのカフェやレストラン、お土産品店で埋め尽くされています。
友人でここで昔から暮らす地元民がいますが、どうやって普段食料を調達しているのかしらと思ったりするほど、ある意味地元民にとっては不便なエリアかもしれません。
そんなエリアの中に、私がプラハに来た16年前からあって、その当時からかなり年季の入った食料品店&お惣菜屋さんがまだ営業を続けています。
店構えは典型的な共産主義時代のもの。販売員の後ろに商品が並び、客と販売員の間にはカウンターがある、それが特徴です。ですので、基本的に買いたい商品が決まっていて、それを伝えて購入するという流れになりますが、商品を手にとって見ることもできませんし、ふらっと入った観光客の方にはちょっとハードルの高いシステムかもしれません。(私もこちら来て間もなくの頃は言葉もできないし、手元で見て買うことができないので、このシステムにはなかなか鍛えられました。:))
その当時はつっけんどんな店員さんの態度が、外国人の間では「あるある」の一つであったぐらい当たり前のものでしたが、こちらの販売員さん、とっても気のいいお兄さんです。
この日はこのお店のおかみさんはいませんが、最近この息子さんがよく店に立っていらっしゃいます。優しい瞳をしているでしょう?:)
代々飲食店と惣菜屋さん、レストラン業を営んできた古い家系だそうで、家系は15世紀まで遡り、飲食業としての歴史をたどれば、17世紀にはすでに燻製肉屋としての歴史が残っているんだとか。さすが古都プラハですね・・・。
ショウケースにならぶのは、チェコの惣菜の一番選手、「ブランボラーク」(手前の茶色く、丸い揚げ物で、ジャガイモのお焼き)です。その隣にとんかつやポテトサラダなどが、ステンレスのケースに入っています。ブランボラークの向こうには、我らがオープンサンド、「フレビーチェク」も見えますね。
豚肉のカツ、鶏のカツ。
燻製のハムや、パテなど。
サラミもチェコのお惣菜屋には欠かせません。
店内もまた注目すべきポイントがたくさん。壁にはイノシシの剥製が。
角にはヴォドニークというチェコの妖怪が鎮座しています。池に住むと言われる妖怪で日本のカッパによく例えられます。
ハードリカーの合間に、天国への門の鍵を持つと言われる聖人・聖ペトルの像も。(息子さんペトルってお名前なのかしら?)
ポーランドなどから入ってくる燻製の魚なども置いてあるので、お魚のオブジェも。
お腹が空いた息子にはこれまたチェコの定番ホットドッグを買いました。