先日、出張撮影でウィーンに行ってきました。
ウィーンはオーストリア・ハンガリー帝国時代にチェコの国民にとっても首都だった街。
チェコ人の中には、ウィーンは私たちの街だったと懐かしむようにいう人も少なくありません。
いわずもがな、今はオーストリアの首都。
プラハから出かける私にとってはとても都会に感じられます。
ウィーンには老舗の有名なカフェが数点ありますが、
その中でも文化人が集った純喫茶があります。
その名もハヴェルカ。
去年その店主Mr.ハヴェルカがなくなった時もチェコで大きなニュースになるほど
有名なカフェ。
私も是非行ってみたかったカフェです。
お店に入ると何よりも古い昔のままのインテリアが素敵。
時代がさかのぼった様な、そんな感覚にとらわれます。
店内は以外と数人のお客さんのみ。思い思いの時間を過ごしています。
ウィンナーコーヒーを頼めば良かったかな?
と思いきや、ベテランのウェイターさんのペースが早すぎて
「カプチーノをください。」といってしまった私。
お店にはってある年季の入ったポスターや古いランプ。
どれも雰囲気があって、思わず見入ってしまいます。
そんなぼーっとしている私にニコニコ顔の紳士が
握手を求めてきました。
「グーテンターク、マダム!サンキュー・フォー・カミング!」
(こんにちは、奥様。来てくれてありがとうございます!)
あまりに急で少しびっくりしましたが、温かいまなざしで
強く握られた手のひらに、気持ちを感じながら私も
ありがとうございます。とお礼をいいました。
その後、店内のお客さんみんなに、外に座っているみんなにも一人一人に
挨拶をして回り、お店を後にした男性。
「・・・名物店主のハヴェルカはなくなったのだし・・・。」と思い、お会計をする時に
「握手をしにきてくれた方は、Mr. ハヴェルカ?」とうかがってみると
答えは「yes」。
やっぱり、ハヴェルカさんの息子さんのハヴェルカさんでした。
お店をこよなく愛する店主、またそれを引き継いだ息子さんからも
お店に対する愛情が伝わってきて、とても嬉しい出来事でした。
ウィーンにお出かけの際は是非お立ち寄りを!
うちの近所のイジーホ・ス・ポデェブラド広場では毎週4日も市が立ちます。
この週末はなんとシーフードフェア。
年間の魚消費量が一人平均1kgを超えないチェコですが、
最近は随分海のものも出回るようにありました。
この日はお天気も最高で、見たこともないほどの人の出。
いいにおいに誘われながらテントをのぞくとその匂いに「くらっ」っとするほど
愛しそうなブイヤベースやお魚のグリルなど。
でもその値段にびっくり!
日本のものを遥かに上回るいいお値段に私は手が出ませんでした。
日本に帰るといつも、沢山お魚を食べる私ですが
そのせいでまた、「おー日本恋し」の気持ちがわいてきます。
なにわともあれ、大勢の人がざわざわと楽しそうにしているのは心が躍ります。