2013年5月30日(木)
また1年!本当に時間の経つのが早いここ数年。
去年同様、今年もチェコの中堅都市、ピルゼン市で行われた写真フェスティバルに
参加してきました。
写真は私の代表的な作品群Tokio- Prahaからあたらしい作品を出品しました。
今回のテーマは「親しいもの、家族」です。
写真展、オープニングで余興の始まりー!
沢山の写真仲間や来てくれた訪問客との楽しいひと時。
今回余興で歌までうたわせて頂きました。
全部即興で実は冷や汗もののパフォーマンスでしたが、
与えられたチャンスに自分の最大限の力を発揮することに挑戦したい私。:)
清水の舞台から・・・(だれも真剣にみてる人なんていないわけだし。)で
まあまあ、はじける事が出来ました。
仕事でも遊びでも「感じて表現」のアウトプットがうまくできる様になりたいと思います。
2013年5月22日(水)
この度私の元にとても嬉しい封筒がモンゴルから届きました。
お客様の一人、モンゴルでカザフ族の刺繍をご研究されている方が
モンゴルから封書を送って下さったとのこと、
どこを旅しているのか、心配しながら待つ事一ヶ月あまり。
この度無事に手元に届いたのです。
中味はなにか知らずに開けて、感激。
なんとバーボフカでご購入頂いた古い刺繍糸を使ってカザフの女性が作ってくれた
刺繍のコースターたち。
黒地に柔らかな色合いの糸のコントラストが、私には真新しいデザイン。
カザフの移動式住居「ウイ」(ユルタ)とカザフの文様が刺繍されています。
お恥ずかしながら、販売するときは箱のデザインや糸全体の雰囲気しか見ていなかった私。
こうやってひと針ひと針縫って頂いた物を見ると糸それぞれの色彩が改めて目に飛び込んできます。
この嬉しい交流を生んで下さった方は、
モンゴルの西端でカザフの人々と一緒に生活をしながら、
カザフ族の刺繍をご研究されている方。
この度バーボフカから購入頂いたチェコの古い刺繍糸をカザフの女性に見せたところ、
とても喜んで頂いて
「社会主義のころ、良く手に入ったのよねー、そういう糸。ロシアから運ばれてきて。なつかしい。」と言って下さったとか。
時間も空間も超える刺繍糸と刺繍名人のカザフの女性との出会い、
なんだかとても感動的で、私もコースターを手にとって長い時間何とも言えない感慨とともに
コースターを眺めて、思いに耽りました。

後日またメールを頂き、実際に刺繍をコースターを作って下さった女性の写真を
受け取る事になりました。
こちらが、そのカザフの女性、アイナグルさん。
刺繍が大好きで毎日色々な物を作成され個人でも販売されている刺繍名人です。
カザフのご研究をされているその方の話によりますと、
「モンゴル国が社会主義体制だった一時期、同じ社会主義の国から糸を輸入していたそうで、チェコの糸もその一つだったのではないかと思います。 その後、糸が全く入ってこなくなった時期があったそうで、その頃は自分たちの洋服を切り裂いて糸にして刺繍したそうです。現在は、専ら中国製 の糸になっています。」とのこと。
刺繍糸一つにも社会主義やソ連の傘下にあったモンゴルの歴史がかいま見られます。
なんとも感慨深い事です。
最後の写真はその刺繍名人、アイナグルさんの手による作品のご紹介。
サイズは、幅 2m30cm、長さ1m30cmに及ぶそうです。
気の遠くなるような作業です。
また鮮やかな色合い、またチェコにはないセンスの美しさ。

また刺繍糸を巡る素敵な出会いを生んで下さった刺繍のご研究をされている方がカザフの文化を紹介するHPはこちら。

http://www.kazakh-mongol.com/

HPの写真をよくみると、年配の女性が頭に巻いているお花の柄のスカーフ、
チェコのモラヴィアのおばあちゃん達とほとんど同じじゃない!?
なんだか、また新しい接点が見つかりそうな気がしてきます。
なんだか、カザフの女性達に会いに、
またその女性達の刺繍達に会いに旅に出たくなってきた私です。
アイナグルさんや日本からの刺繍研究者の方など、
それぞれのお仕事のおかげで素敵な出来事をいただきました。
どうもありがとうございます!