今日は友だちで彫刻家の大成哲くんの作業場にお邪魔しました。
彼とはチェコに来た頃がほとんど同じで、
右も左の分からなかった頃からの盟友のようなおつきあいをさせてもらっています。
チェコのベテラン石膏師にまじって作業を続けるアーティストとして
頼もしく制作現場を見学しました。
来月にでき上がる彫刻がこれからどんな風に完成して行くのかとても楽しみです。
それにしても、’’技を持つ男たち’’は、とてもかっこいい。
大成哲くんのHPはこちら。
制作場所も、作業工程もワクワクして見ていて飽きることはありません。
その後はちょっと用事がありペトシーンの丘へ。
エッフェル塔の50分の1というプラハの展望台へ。
今日もとてもお天気が良くたくさんの観光客に出会いました。
ペトシーンの丘からマラーストラナ(小地区)までは色々な小径を下り
美しい林を抜けて降りて行くことが出来ます。
気持ちが向くまま木陰と太陽を交互に感じながら、ただただ降りて行くと
こんな古い階段に出会います。
壁がこんもりと盛り上がっていて今にも崩れ落ちそうです。
どのくらい古いものなのだろうかと想像が膨らみます。
壁の朽ちてゆくディテールもなかなか美しいものです。
先へ進むと大ストラホフ庭園に抜ける階段。
向こうにはフラチャニの城下町のオレンジの家並みが見えます。
この日は20度を超える暖かな陽気。
林の木々も葉をいっぱいに付けてとても気持ちのいい散歩です。
結局南の方に足を向けると、
丘に登って行ったケーブルカーのあるウーイェズドに行く小径にでました。
ちょうど芝生を刈ったばかりの果樹園は草の匂いに溢れ
ベンチでは地元のご老人たちが思い思いの時間を過ごしていました。
こんなのどかな平日、日本ではあまりないかもしれないなーと思います。
長くて厳しい冬の後、春の清々しさは、本当に格別です。
そんな喜びを楽しむ人が、今プラハの街中に溢れています。