ペントレ(チェコ語でテープ・リボン)の魅力に取りつかれて以来、ずっと工場を視察したいという希望があり、最近仕事で直接工場を訪れる好機を得て、ついに工場の見学がかないました!
扉を開けると驚かされるのはまずその音。何台もの機械がガッシャンガッシャンと稼働しています。
ここで、「あの」ペントレ達が長い間製造されてきたのかという感動とともに奥に進みます。
工場の所々にはテープ、リボンの見本や機械の部品の一部が散在していて、見ているだけでとてもワクワクしてきます。
見てください。この機械達なんと、100年以上の古いもの。しかもまだ現役で動いています。機械自体の存在感、またその堂々たる格好の良さ、今まで見てきたアンティークと、物自体の放つ美しさは同じです。
機械全体はもちろん金属製ですが、所々に木の部品が使われていて、その時間を経た色合いや輝きは言いがたい美しさがあります。人と機械がふれあってきた部分に蓄積した時間の織りなす美しさです。
ペントレの製造には昔ながらの製造方法が採用されていて、パンチカードを使います。固い紙にたくさんの穴が開いており、リボンの設計図になっています。その穴がガイドになり、各色の糸の針が模様を生地に織り込んでいきます。
工場も管理ができないほど大量のパンチカードが積まれた棚。
パンチカードによって操作される針を繰る糸の多さを見てください。これがチェコのペントレの複雑で美しい柄を可能にします。
工場では何台もの機械が今でも大きな音をたてて稼働していることに、ちょっと安心したものの、長い間織られることのないまま、棚に眠ったままのパンチカードがあることも事実。またいつか工場にお邪魔してペントレの復刻が実現できる日をねがっています。
この週末はプラハから40kmほどのところに住む友人のお宅にお邪魔してきました。近所のお友達の家族がたくさん集まり、この週末のテーマは『日本』。私も皆さんに着物の着付けや、巻き寿司の作り方なんかをご紹介させて頂きました。それぞれのご家庭には小さな子供達がいてとてもにぎやか。ぷらはからちょっと離れて、自然の中の楽しい週末の始まりです。
自然の中で育っている子供達はプラハっ子よりも断然やんちゃ。写真を撮るものなかなか追いつけません!
こちらは私の友人エヴァ(2児の母)のお手製ケーキ。桃の入ったふんわり優しい素朴なお味。食べると子供に帰っちゃうようなお母さんのケーキです。
こちらは近所のアニチュカお母さんの手製のチーズクッキー。大人も子供もやみつきになるおいしさであっという間に売り切れ。